サーバーを構築するのにまず最初に設定しなければならないのは
ネットワークの設定です
ここでは、VPSを借りた場合
付与された情報から、サーバーへのネットワーク設定の方法を説明します
CentOS7で説明しますが、viで直接ファイルを設定していたのは
CentOS6まで
CentOS7ではNetworkManagerのコマンドで設定する方法が推奨されております
その方法は、コマンド編でご説明するとして
今回は、基本的な方法としてviにて編集する方法を説明します
CentOS7では まだ直接viで設定できますので、
せっかくなんで CentOS7をviで設定してみることにします
ネットワーク設定の順序は以下の通りです
1)現在のネットワーク状態を確認
2)NICに対してネットワーク設定
3)ネットワーク機能の設定
4)DNSの設定
5)ホスト名の編集
6)ネットワークの再起動
7)設定後の状態確認
VPSベンダーから割り当てられたネット情報
※IPv4の場合(IPv6は割愛します)
サーバー.IPv4 〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇
サブネットマスク.IPv4 〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇.×××
ゲートウェイ.IPv4 〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇.1
DNSサーバー1.IPv4 △△△.△△△.△△△.△△△
DNSサーバー2.IPv4 △△△.△△△.△△△.△△〇
設定するファイルは以下の4つのファイルになります
・/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
・/etc/sysconfig/network
・/etc/resolv.conf
・/etc/hostname
では、サーバーへ設定しましょう
1)現在のネットワーク状態を確認
ネットワークの状態を確認するコマンドは以下の通りです
# ip a
1: lo: <LOOPBACK #こちらはloopback うち向けの設定
2: eth0: <BROADCAST #こちらが、外向きのNIC
NICがeth0であることがわかります
2)NICに対してネットワーク設定
このNIC(=eth0)に対してネットワークの設定をしていきましょう
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE=eth0 #ネットワークインターフェイスカード名
ONBOOT=yes #起動時に有効にするか
BOOTPROTO=static #ip静的(固定)はstatic 動的はdhcp
IPADDR=サーバー.IPv4 #割り当てられたipアドレスを設定します
NETMASK=サブネットマスク.IPv4 #ネットマスクを設定します
最低これら設定文を記載すればOKです
余計な設定文がいくつかありますが、#でコメント化するか
削除してもかまわないでしょう
設定が終わりましたらvi保存終了してください
3)ネットワーク機能の設定
ネットワーク機能の設定をします
#vi /etc/sysconfig/network
NETWORKING=yes #有効にするか
GATEWAY=ゲートウェイ.IPv4 #ゲートウェイのアドレス
設定が終わりましたらvi保存終了してください
4)DNSの設定
DNSの設定をします
#vi /etc/resolv.conf
nameserver DNSサーバー1.IPv4 #1番目のDNSアドレス
nameserver DNSサーバー2.IPv4 #2番目のDNSアドレス
設定が終わりましたらvi保存終了してください
5)ホスト名の編集
ホスト名の編集をします
必要なければ、そのままでも大丈夫です
まずは現在のホスト名を確認してみましょう
# hostnemae
では、ホスト名を「test」にしてみたいと思います
#vi /etc/hostname
localhost.localdomain #←これは削除
test
設定が終わりましたらvi保存終了してください
6)ネットワークの再起動
設定が終わりましたらネットワークの再起動して
設定を有効にしましょう
# systemctl restart network
7)設定後の状態確認
設定後の状態を確認してみましょう
# ip a
1: lo: <LOOPBACK
2: eth0: <BROADCAST #IPアドレスなどの設定情報を確認します
また、外部へpingが通るかも確認しましょう
・実行コマンド
# ping 8.8.8.8
(終わる時は[Ctrl] + [c])
外部からpingが通ることも確認しましょう
Windowsのコマンドプロンプトなどから
ping サーバー.IPv4
これで、ネットワークがつながりました
注意
このページではvi編集の方法を記載しておりますが
本来、CentOS7ではコマンド実行を推奨しています
CentOS7でもvi編集できるのは従来のCentOS6以前からの設定方法を
一部継承しているためです。
vi編集ができたり、直接スクリプトが実行できなかたり
すこしゴチャゴチャしてますね
CentOS7が過渡期であることを物語っているようです
でも、基本はvi編集です
これが理解出来ていればコマンド実行も簡単ですよね
それを踏まえて「ネットワーク設定入門 コマンド実行編」をご覧ください
ちょうー簡単ですよ