超入門 OpenSSH(導入編)

では、これよりssh接続によるサーバー構築を始めていきます

ssh接続はLinuxですとあらかじめ用意されているコンソールを使ったり
MacOSの場合、ユーティリティにあるコンソールからそれぞれ直接ssh接続が可能ですが
Windowsの場合、TeraTerm(テラ・ターム)と言うソフトを使ってssh接続するのが一般的です

事前に準備をお願いしていたソフトですね

webコンソールだけによるサーバー構築も可能ですが
使うブラウザアプリケーションによって
様々なクセが出るなど、非常に扱いにくいケースがあります

と言う事でTeraTermを使うのですが、その前に
まずは、VPSサーバー側のsshdが起動されているか
さきほどのwebコンソールで確認してみましょう

では、webコンソールに移ってください
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まずは、サービスが稼動状態なのか確認してみましょう

# systemctl status sshd

active (runninng) と出ていればサービスは起動しています
また、listening on … port 22 が確認できますでしょうか

22番ポート(sshデフォルト)で待ち状態と言うことです

もし、サービスが停止している場合は

# systemctl start sshd

で起動しましょう

サービスそのものがインストールされてない場合

# yum -y sshd 

などでパッケージをインストールしましょう

これだけ確認できれば、もうwebコンソールは使いません

# exit

でrootユーザーからログアウトしwebコンソールを閉じてください

では、遠隔操作による本格的な設定を始めていきます

sshとは
物理的に離れているサーバーに対し、ネットワークを介して
アクセスするプロトコルです

リモートログインと言う呼び方もされています

リモートログインには長い間
telnetと言うプトロコルが利用されていました

しかし、telnetにはデーターを素のまま(平文)で流してしまう欠点があります

ネットワーク上を流れるデーターが盗聴され、
ログイン情報など非常に重要なデーターさえも
第3者に知られてしまう場合がありました

そこで、安全な運用を実現するために
データーの暗号化と確実なホスト認証が必要とされ
これを実現したのが「ssh」です

sshの具体的な暗号化技術とホスト認証技術は別の機会にするとして
実際にLinuxに実装されているOpenSSHをTeraTermで、遠隔操作してみましょう

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MacOSの方:
  「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」

ssh(サーバーIPv4アドレス) -l(一般ユーザーID)

Linuxクライアントの方:
  ターミナルからコマンドでSSH接続します
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まずはConoHa-VPSのIPアドレスを確認してください
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133.130.###.### とあります

続いてTeraTermを起動してください
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新しい接続が出ましたら
ホスト部分にIPアドレスを入力してください
TCPポートは22番です

OKをクリックしてください
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最初にssh接続したクライアントはなりすまし防止として
セキュリティ警告が出ます

間違いなく自分のサーバーであれば
続行をクリックしてください

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ユーザー名:root
パスフレーズ:rootのパスワード

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ログインができましたでしょうか

ここで1つセキュリティのお話しです

rootはそのサーバーに対して何でも出来る
「神」のような存在です

そのrootは先ほどConoHaで設定していただいた
rootパスワードによって認証されます

ユーザー名はroot固定です

つまり、パスワードさえわかってしまえば
すぐにクラックされ、侵入されてしまいます

侵入されたサーバーはサーバー内にある
データーベースにアクセスしたり個人情報などを盗み取ったり
それを外部のサーバーへ転送したり
あるいは、踏み台にされ他のサーバーに対しDos攻撃をしたり

これらはスクリプトによって、全て自動で実行されます

何が怖いかと言うと、知らない間に管理しているサーバーが
悪者にされ、強いては冤罪にまで
なってしまうということです

これを防止するため、余計なサービスやポートを稼働させない
サーバーのセキュリティをほどこしたり
ログの管理をするなど、様々な管理が必要になってきます

そこで、ssh接続のセキュリティを1つ上げる方法をご紹介します

今、TeraTermでいきなりrootログインが出来てしまいましたが
これを禁止して、まず一般ユーザーからログインし
その後rootユーザーにログインする方法です

これにより、2段階の認証に成功しないと
rootになれませんので、セキュリティが向上します

これらの作業はvi操作が伴いますのでセキュリティ設定をする前に
vi操作をやっていきましょう